既卒の履歴書でつまずくのは、たいてい職歴欄と、卒業してからの期間の書き方の2か所です。
この記事では、そのまま書き写せる記入例を欄ごとに置きます。あわせて、231社の応募資格を読んでわかった「履歴書を出す前に確認すべき一文」にも触れます。ここを見落とすと、書き方に関係なく落ちます。
この記事でわかること
- 職歴欄に「なし」と書くときの正しい形
- 卒業してからの期間を、どの欄にどう書くか
- アルバイト経験を書いていい場合と、書かないほうがいい場合
- 出す前に要項で確認する一文
目次
先に:出す前に要項の一文を見る
20業界231社の応募資格を1社ずつ読むと、91社が「正社員としての就業経験がない方」を条件にしていました。一度就職した経験があると、履歴書の出来に関係なく対象外になります。
逆に正社員経験がない人は、この91社を含む183社に出せます。書き始める前に、応募先の要項でここだけ確認してください。
職歴欄:正社員経験がないときの書き方
空欄のまま出すのは避けてください。書き忘れなのか、経験がないのかが読み手に伝わりません。
記入例:正社員経験がない場合
| 年/月 | 職 歴 |
| なし | |
| 以上 |
「職歴」と見出しを書き、次の行に「なし」、さらに次の行の右端に「以上」。これで終わりです。
「なし」を「特になし」「ございません」と書き換える必要はありません。履歴書は事実を記録する書類なので、丁寧にしようとして言葉を足すと、かえって読みにくくなります。
アルバイト経験は書く?書かない?
| 状況 | どうするか |
|---|---|
| 応募職種と関係がある(接客職に応募+接客のアルバイト経験など) | 書く。職歴欄に「アルバイト」と明記して記載する |
| 長期間(1年以上)続けていた | 書く。卒業後の期間の説明にもなる |
| 短期・単発が複数 | 書かない。職歴欄は「なし」とし、自己PRで触れる |
記入例:アルバイトを書く場合
| 2025年 4月 | 株式会社○○ アルバイトとして勤務(販売職・週4日) |
| 2026年 8月 | 一身上の都合により退職 |
| 以上 |
「アルバイトとして」を必ず入れます。正社員だったと誤解されると、あとで話が食い違います。
卒業してからの期間:専用の欄はない
履歴書に「空白期間を書く欄」はありません。どこに書くかは、その期間に何をしていたかで決まります。
| していたこと | 書く欄 |
|---|---|
| 就職活動を続けていた | 書かない。面接で聞かれたら答える |
| 公務員試験・資格の勉強 | 学歴欄の下に「2026年4月 ○○試験受験のため学習」等 |
| アルバイト(長期) | 職歴欄 |
| 留学・語学学校 | 学歴欄 |
| 家族の介護・自身の療養 | 書かない。聞かれたら「現在は問題なく勤務できます」まで添える |
書かない=隠すではありません。履歴書は決まった欄に決まったことを書く書類で、該当する欄がないものは書かないのが普通です。説明は面接ですれば足ります。
志望動機:既卒だからこそ書けること
新卒の志望動機と差がつくのは、「卒業してからの時間で考えが変わった」と書ける点です。時間があったこと自体を材料にします。
型:事実 → 考えたこと → だから御社
在学中は業界を絞りきれないまま就職活動を終えました。卒業後の1年間、○○のアルバイトで実際に顧客と接する中で、提案して成果が数字で返ってくる仕事に取り組みたいと考えるようになりました。貴社は○○を強みとされており、ここで経験を積みたいと考え志望しました。
やってはいけないのは「就職活動に失敗し」「ご迷惑をおかけしますが」と謝罪から入ること。読み手は「本人も不利だと思っている」と受け取ります。事実を短く述べて、いまの考えで締めます。
残りの欄で落とさないために
確認リスト
- 年号を西暦か和暦のどちらかに統一する——混在は見た目でわかる
- 学歴は高校卒業から書く(中学から書く必要はない)
- 写真は3か月以内のもの。スーツ・背景は白か薄い青
- 本人希望欄に「特になし」は書かない——「貴社の規定に従います」
- 手書き指定がなければパソコンで作る——修正が効き、読みやすい
- 提出前に、応募先名を間違えていないか——使い回しで最も多いミス
職務経歴書は要るのか
正社員経験がなければ、原則として不要です。大手の新卒枠(既卒可)はエントリーシートと履歴書で完結する会社がほとんどでした。
ただし「職務経歴書を提出」と指定された場合は、アルバイトやインターンの経験で作ります。
書いたものを見てほしいとき
キソオテの公式LINEでは、志望動機や空白期間の書き方についてのご相談をお受けしています。自分の書き方が普通なのか判断しづらいところだけでも、送ってみてください。
まとめ
この記事の要点
- 職歴欄は「なし」+右端に「以上」。空欄にしない
- アルバイトは応募職種と関係がある/1年以上続けたなら書く。「アルバイトとして」を明記
- 空白期間を書く欄はない。該当する欄があるものだけ書き、説明は面接で
- 志望動機は謝罪から入らない。事実 → 考えたこと → だから御社
- 出す前に、要項に「正社員としての就業経験がない方」とあるかを確認する