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既卒から正社員になる3つのルート。いちばん見落とされるのは大手183社の枠【2026年10月】

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kota

kota(キソオテ運営者)

人材ベンチャーで20〜30代前半に特化した転職エージェントの集客責任者を務めたのち、既卒・ニート・フリーター領域のWebメディア責任者を担当。詳しいプロフィール

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既卒から正社員になる道は3つあります。ほとんどの人が2つ目と3つ目しか知らないまま動き始めます。

見落とされているのは1つ目、大手の新卒枠に既卒として応募する道です。大手231社を調べたところ、既卒の受け入れを確認できたのは183社でした。この枠は公式サイトにしか出ていないので、検索していると気づきません。

この記事でわかること

  • 既卒から正社員になる3つのルートと、それぞれの入口
  • 3つを同じ物差しで比べた表
  • 大手183社の初任給の中央値と、業界ごとの差
  • 求人票で必ず見る3か所
  • どの順番で動くか

正社員になる3つのルート

ルート入口入社時期
① 大手の新卒枠会社の公式マイページ多くは4月。一部10月
② 年齢だけが条件の枠会社の公式マイページ通年・毎月のところもある
③ 中小・ベンチャーの中途採用エージェント、求人サイト随時

①と②は、いずれも会社の公式サイトからしか応募できません。応募窓口を確認できた大手154社のうち、90社は公式サイト・自社マイページだけが窓口でした。人材紹介会社を窓口にしていた会社は0社です。

調査方法:20業界231社の採用ページ・募集要項を1社ずつ読み、応募資格・応募窓口・初任給を記録しました(2026年9月時点)。

① 大手の新卒枠に、既卒として応募する

231社のうち183社で、既卒の受け入れを確認できました。新卒と同じ選考に入るので、研修も同期も新卒と同じです。

このルートの弱点は、締切が年に1回しかないことです。大手の既卒枠は10月中旬に締切が集中します。気づかないまま過ぎると、次は翌年になります。

② 年齢だけが条件の枠を狙う

卒業年をまったく見ず、年齢だけを条件にしている枠が11社ありました。三井住友海上、ソフトバンク、電通、NHK、朝日新聞社、ADKホールディングス、損保ジャパン、日本テレビ、リクルート、清水建設のセミキャリア採用、サイバーエージェントです。

多くが「入社時30歳未満」または「29歳以下」です。清水建設のセミキャリア採用は毎月1日入社の通年枠なので、4月を待つ必要がありません。

③ 中小・ベンチャーの中途採用

随時募集しているので、いつでも動けます。エージェントに登録すれば、自分で検索しなくても候補が出てきます。

ただし、①と②の会社はここには出てきません。大手の新卒枠は人材紹介を通さない設計になっているためです。

3つを、同じ物差しで比べる

① 大手の新卒枠② 年齢だけが条件の枠③ 中小の中途採用
対象の会社数(231社中)183社11社—
いつ応募できるか年1回通年のものが多い随時
正社員経験があっても可92社のみ◎(ほぼ可)◎
担当者がつくか××◎
研修新卒と同じ会社による会社による
入口公式マイページ公式マイページエージェント・求人サイト

記号の基準:◎=公式サイトの記載から確認できる/×=該当しない/—=231社の調査対象外のため数えていない。③は中小企業が対象なので、231社の集計には含まれません。

どれが正しいという話ではありません。①は締切が近いものから先に押さえ、その裏で③を動かすのが、時間の使い方としては効率的です。②は通年なので後回しにできます。

初任給で見ると、どれくらい違うか

231社のうち、月額で初任給を公開していた203社の中央値は290,000円でした。業界ごとに並べます。

業界大卒初任給の中央値社数
商社340,000円9社
コンサル334,000円4社
不動産・建設・住宅310,000円11社
金融(銀行・証券・保険)305,000円12社
IT・通信303,000円20社
全体290,000円203社
食品・飲料265,500円10社
外食265,150円8社
旅行・ホテル251,750円10社

上と下で9万円ほど違います。社数がそのまま中央値の確からしさなので、4社のコンサルは目安として見てください。年俸制の会社は月額に直せないため、この集計から外しています。

この数字の使い方は1つです。③のルートで求人を紹介されたとき、その金額が高いのか安いのかを判断する基準になります。

求人票で必ず見る3か所

正社員の求人は、月給の額面だけを見ると判断を間違えます。

1つ目:固定残業代が入っていないか

大手でも入っている会社があります。オープンハウスの総合職セールスは、公式の募集要項で初任給400,000円と書かれていますが、内訳はこうです。

内訳金額
基本給262,800円
職種手当40,000円
固定残業代(42時間分)97,200円
合計400,000円

42時間分の残業代が先に入っているので、月42時間働いてこの額です。額面が高い求人ほど、内訳を分解してください。

2つ目:雇用形態の欄

「正社員」と書かれているかを見ます。「契約社員(正社員登用あり)」「紹介予定派遣」は、入社時点では正社員ではありません。

登用の制度があること自体は悪くありません。ただし、いつ・どういう条件で正社員になれるのかを、面接で聞いてください。実績の人数を聞くのがいちばん早いです。

3つ目:試用期間の条件

期間の長さと、その間の給与が本採用後と違うかどうかを見ます。書かれていない場合は聞いて構いません。

紹介を受けたときに聞く2つのこと

  • この初任給に固定残業代は含まれていますか。含まれている場合は何時間分ですか
  • 試用期間はありますか。ある場合、その間の給与は本採用後と同じですか
どちらも求人票に書かれていないことがあります。聞かずに入社してから気づくのがいちばん損をします。

動く順番

順番やること理由
1①で気になる会社を10社決め、公式マイページに登録する締切があるので先に押さえる
2応募資格の就業経験と卒業年の欄を読む91社は正社員経験なしが条件
3③のエージェントに1社だけ登録して面談を入れる書類と面接の練習になる
4①の書類を、③で添削してもらってから出す本命に出す前に精度を上げる
5①が全部終わったら②を見る②は通年なので後でいい

4番が効きます。厚生労働省の調査(令和7年8月)では、新卒枠で募集した事業所の71%が既卒の応募を受け付けている一方、応募を受け付けた事業所のうち実際に採用したのは43%でした。

門は7割開いています。差がつくのは、そのあとの書類と面接です。ここを一人で直すのは難しいので、無料で使えるものは使ってください。

第二新卒エージェントneo

公式サイトに、対象として「第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーター」と書かれています。面談は東京・大阪・名古屋・福岡の4拠点とWEBから選べ、求人の勤務地は47都道府県から絞り込めます。書類の添削と模擬面接を無料で受けられるので、①の本命に出す前の練習に使えます。

  • できること:書類の添削、面接対策、中小・ベンチャーの求人紹介(無料)
  • できないこと:①と②の大手の枠への応募。そちらは公式マイページから自分で出す必要があります

第二新卒エージェントneoの公式サイトを見る(無料)

UZUZ(ウズキャリ)

公式サイトに、対象として「第二新卒・既卒・フリーター・新卒」と明記されています。同じページに、サービス登録者253,275名、就業サポート63,110名、取引企業3,213社、入社3か月後の定着率96%という数字が公開されています。拠点は東京・大阪・旭川で、オンラインにも対応しています。

  • できること:自己分析から面接対策までを段階的に進めるサポート(無料)
  • できないこと:大手183社の新卒枠への応募

UZUZの既卒向けサポートを見る(無料)

地域によって、使えるサービスが変わる

③のルートで注意が必要なのは、エージェントによって扱う求人の地域が決まっていることです。登録してから紹介が0件だとわかるのがいちばん時間の無駄なので、先に確認してください。

猫の手AGENT(対象エリア内の人だけ)

20代に特化したサービスです。公式サイトで最初に挙げられている悩みが「正社員になりたい、でも何から始めればいいかわからない」なので、職歴がない状態からの相談も想定されています。面談は電話かオンラインで、来社は不要です。対象は18歳から29歳、最終学歴は高卒以上です。

紹介できる求人の勤務地は、一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)・大阪・愛知・福岡が中心です。公式サイトに地域の明記がないため、これ以外の地域で働きたい人は、申し込みのときに対応可能かを先に聞いてください。

猫の手AGENTの無料相談を見る

上に挙げた第二新卒エージェントneoは求人の勤務地を47都道府県から絞り込めます。地方で働きたい場合は、対応エリアを先に確認してから登録してください。

1年以内に正社員になるための逆算

大手の既卒枠は締切が決まっているので、月で区切って考えると動きやすくなります。

時期やること理由
いますぐ①で気になる会社の公式マイページに登録大手の締切は10月中旬に集中する
今月中エージェントに1社登録して面談書類を直す時間を確保する
1〜2か月目①の選考を受けながら、③にも応募する①の結果が出るまで止まらない
3か月目①が終わったら②の通年枠を見る②は締切がないので後回しでいい
4か月目以降次年度の①の受付開始を待つ28卒の受付は前年の秋から始まる

ここで大事なのは、①の結果を待っている間に止まらないことです。大手の選考は1〜2か月かかります。その間に③を動かしておけば、どちらに転んでも進みます。

そして、次年度の受付は思ったより早く始まります。231社を調べた時点でも、すでに52社が次年度の枠に切り替えていました。今年の締切を逃しても、数か月後には次の受付が開きます。

よくある質問

既卒から正社員になるのに、資格は必要ですか

231社の応募資格を読みましたが、資格を条件にしている総合職の枠はほとんどありませんでした。多くは卒業年・就業経験・学歴・年齢の4つだけです。

資格を取ってから応募しようとすると、その間に①の締切が過ぎます。先に応募して、並行して勉強するほうが早いです。

非正規で働きながら正社員を目指せますか

目指せます。むしろ、収入を止めずに進めるほうが焦らずに済みます。

231社のうち91社は「正社員としての就業経験がない方」が条件なので、アルバイトや契約社員として働いていることは、この枠では問題になりません。

正社員登用ありの求人は、狙う価値がありますか

制度があること自体は問題ありません。確認すべきは、これまでに何人が登用されたかです。

人数を答えられない会社は、制度が動いていない可能性があります。面接で聞いて構いません。

4月入社まで待てません。すぐ働ける枠はありますか

②のルートにあります。清水建設のセミキャリア採用は毎月1日入社、ファーストリテイリングの通年採用は3月と9月の年2回、ソフトバンクのユニバーサル採用は4月と10月です。

③の中途採用は随時なので、いちばん早く働き始められます。

まとめ

この記事の要点

  • 正社員になる道は3つ。見落とされやすいのは大手の新卒枠(183社)
  • 大手の枠は公式マイページにしか出ていない。エージェント経由は0社
  • 年齢だけが条件の枠が11社。通年のものもある
  • 大手203社の初任給の中央値は290,000円。業界で9万円の差
  • 求人票では、固定残業代・雇用形態・試用期間の3か所を見る
  • 締切のある大手を先に押さえ、その裏でエージェントを動かす

正社員になれるかどうかより先に、いま自分が応募できる枠がいくつあるかを数えてください。231社のうち183社は、既卒を受け入れていました。

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