※本記事にはプロモーションが含まれます
「既卒は不利」とよく言われます。ただ、何がどう不利なのかまで説明されることは少ないはずです。
20業界231社の採用要項を1社ずつ読んで数えたところ、不利なところは3つに絞られ、そのうち2つは動き方で消せるものでした。逆に「不利だと思われているが、実際は違う」ところも3つありました。
この記事でわかること
- 本当に不利な3つと、その回避のしかた
- 不利だと思われているが、数字では違った3つ
- いちばん影響が大きいのは能力ではなく「締切」
本当に不利な3つ
| 不利なところ | 実際のところ | 消せるか |
|---|---|---|
| ①締切が早く、枠が年1回 | 商社は9月時点で27卒の受付がほぼ終了 | 消せる(早く動く) |
| ②求人が見つけにくい | 受付中12枠のうち11枠がエージェント非対応 | 消せる(探し場所を変える) |
| ③「なぜ新卒で就職しなかったか」を必ず聞かれる | 受け付けても採用したのは43%(厚労省) | 準備でかなり縮められる |
①締切——これがいちばん大きい
2026年9月24日時点で、大手の既卒向け枠を確認すると受付中は12枠でした。商社・金融の多くは27卒の受付をすでに終えています。
新卒はスケジュールが学校経由で自然に入ってきますが、既卒は自分で締切を追うしかありません。能力ではなく情報の差で落ちるのがこの部分です。
対策は単純で、受けたい会社の採用ページを月1回見るだけです。大手本体の枠は公式サイトでしか告知されません。
②求人が見つけにくい
受付中だった12枠を1件ずつ確認すると、11枠は公式の採用マイページからの直接応募のみでした(例外は東京メトロの社会人採用)。求人サイトを見ても出てきません。
「求人がない」のではなく置き場所が違うだけです。
③空白期間の説明を求められる
厚生労働省の調査(令和7年8月公表)では、既卒の応募を受け付けた事業所のうち、実際に採用したのは43%。門は開いているが、通るかは別という数字です。
ここだけは書類の出し方では解決しません。「なぜ新卒で就職しなかったか」に、謝らずに答えられるか——準備の差がそのまま出ます。
不利だと思われているが、実際は違う3つ
「大手はどうせ既卒を採らない」——215社中183社が受け入れている
既卒の可否が読み取れた215社のうち、183社(85%)が既卒を受け入れています。広告・マスコミ11社、インフラ11社、物流・海運10社は、調べた全社が受け入れていました。
「職歴がないと弾かれる」——職歴がないほうが応募先は多い
ここは結果が逆でした。
| 要項の書き方 | 社数 | 職歴なし | 職歴あり |
|---|---|---|---|
| 就労経験を問わない | 92社 | ○ | ○ |
| 「正社員としての就業経験がない方」 | 91社 | ○ | × |
| 応募できる合計 | 183社 | 92社 | |
三菱商事、伊藤忠商事、三井不動産、日本製鉄——91社は「正社員経験がないこと」が条件です。新卒枠で受け入れる仕組みだからで、職歴がないほうが応募できる会社は2倍多いという結果になります。
「入れても給料が低い」——新卒枠なので初任給は同じ
既卒を受け入れている会社の多くは新卒枠で受け入れています。採用区分が新卒と同じなので、提示される初任給も新卒と同額です。
| 業界 | 初任給の中央値 |
|---|---|
| 商社 | 340,000円 |
| コンサル | 320,000円 |
| 金融 | 305,000円 |
| IT・通信 | 303,000円 |
| 全体(203社) | 290,000円 |
ただし金額の多くに固定残業代が含まれます。「固定残業なし」と明記していたのは231社中10社だけでした。額面だけで比べないでください。
整理すると
不利なのは「条件」ではなく「情報と時間」
受け入れる会社は183社あり、初任給も新卒と同じで、職歴がないほうが応募先は多い。条件面での不利はほとんどありません。
不利なのは、締切を自分で追わないといけないことと、求人が探しにくいこと。どちらも調べれば埋まります。残るのは面接での説明だけです。
ひとりで締切を追い続けるのがつらいとき
不利の中身が「情報と時間」だとわかっても、働きながら、あるいは応募を続けながら全社の採用ページを見て回るのは現実的ではありません。
既卒が対象に入っているサービス
第二新卒エージェントneo(ネオキャリア)——対象に「第二新卒・既卒・フリーター・中退・高卒」と明記。不採用の理由を企業から聞いて本人に共有する点を公表しています。3つ目の「面接での説明」を直すのに、いちばん効く材料です。
※アフィリエイト広告です。この記事で挙げた大手183社の新卒枠は、このサービスからは応募できません(公式マイページからの直接応募のみ)。①と②は自分で、③は相談で、という使い分けになります。
LINEでも相談できます
キソオテの公式LINEでは、「いま受けられる大手の枠」の情報をお送りしています。締切を自分で追い続けなくて済みます。
まとめ
この記事の要点
- 本当に不利なのは締切・求人の探しにくさ・空白期間の説明の3つ
- 前の2つは調べれば埋まる。能力の問題ではない
- 215社中183社(85%)が既卒を受け入れている
- 職歴がないほうが応募できる会社は2倍多い(183社 vs 92社)
- 新卒枠なので初任給は新卒と同じ(全体中央値290,000円)。ただし固定残業代に注意