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就活サイトを比較する前に、1つだけ先にお伝えします。
20業界231社の採用要項を1社ずつ確認したところ、大手の既卒枠は、就活サイトにほとんど出てきません。2026年9月24日時点で受付中だった12枠のうち、11枠が企業の公式マイページからの直接応募のみでした。
つまり「どのサイトを選ぶか」より「サイトで完結させないこと」のほうが先です。そのうえで、サイトには種類ごとに役割があります。この記事ではそこを整理します。
この記事でわかること
- 大手183社の枠は、就活サイト経由では応募できない
- 既卒が使えるサービスは4種類。それぞれ役割が違う
- 職歴の有無で、使えるサービスが変わる
- 4種類をどう組み合わせるか
目次
先に結論:大手の枠は、就活サイトには出ない
231社のうち、既卒の受け入れが確認できたのは183社です。ではその183社の求人がどこにあるかというと、企業の採用ページの中でした。
| 2026年9月24日時点で受付中だった枠 | 件数 |
|---|---|
| 公式マイページからの直接応募のみ | 11枠 |
| エージェント経由でも応募できる | 1枠(東京メトロの社会人採用) |
就活サイトをいくら見比べても、この11枠は出てきません。「求人がない」と感じる原因のほとんどはこれです。
理由ははっきりしています。183社の多くは既卒を「新卒枠」で受け入れているからです。新卒採用は自社の採用ページで完結させる会社が多く、外部サービスに求人を出す必要がありません。
既卒が使えるサービスは4種類
「就活サイト」とまとめて呼ばれていますが、中身は4つに分かれます。順位をつけられるものではなく、役割が違います。
| 種類 | 例 | 大手183社に 応募できるか | 担当者が つくか | 職歴なしでも 使えるか | 費用 |
|---|---|---|---|---|---|
| ①企業の採用ページ | 各社の公式マイページ | ◎ ここにしかない | × | ◎ | 無料 |
| ②新卒ナビ | マイナビ・リクナビ | △ 一部のみ掲載 | × | △ 卒年の条件あり | 無料 |
| ③既卒向けエージェント | 第二新卒エージェントneo・UZUZ既卒など | × 対象外 | ◎ | ◎ | 無料 |
| ④就活塾 | ホワイトアカデミーなど | × 紹介ではなく指導 | ◎ | ◎ | 有料(相談は無料) |
◎○△×は次の基準で付けています。◎=そこでしか得られない/確実にできる、△=条件つきでできる、×=できない。
この表の読み方
- ①は代わりがありません。大手を狙うなら必ず使う
- ③は①の代わりにはなりません。紹介される求人は別の会社
- だから①と③は「どちらか」ではなく「両方」になります
職歴の有無で、使えるものが変わる
231社の応募資格を読むと、91社が「正社員としての就業経験がない方」を条件にしていました。ここが分かれ目です。
| 正社員経験なし | 正社員経験あり | |
|---|---|---|
| 大手の新卒枠 | 183社に応募できる | 92社(91社は対象外) |
| 使うサービス | ①+③(既卒向け) | ①+転職エージェント・キャリア採用 |
| 締切 | 年1回。追う必要がある | キャリア採用は通年 |
職歴がないほうが、応募できる大手は2倍多い(183社 vs 92社)という結果でした。
①ナビ型(マイナビ・リクナビ)を使うなら
既卒向けの求人は、ナビにもきちんとあります。マイナビには既卒者向けの特集ページがあり、既卒からのエントリーを積極的に受け付けている企業が1,139件まとまっています。リクナビはキーワード「既卒」の検索で422件以上がヒットします。
問題は、この中に大手の既卒枠がほとんど入っていないことです。応募窓口を確認できた大手154社で数えると、こうなりました。
| 大手154社のうち、窓口になっていた社数 | |
|---|---|
| マイナビ | 57社 |
| リクナビ | 5社 |
| リクナビだけに窓口があった | 1社 |
大手を狙うなら、ナビはマイナビだけで足ります。リクナビを足しても増えるのは実質1社です。
もうひとつ、業界によってナビの効き方がまったく違いました。食品・飲料は10社中9社、旅行・ホテルは10社中9社にナビの窓口がありました。一方、メーカー、重工・機械、商社、広告・マスコミは、窓口を確認できた範囲で1社もナビに出ていません。
②公式マイページが本命になる理由
大手231社のうち、応募窓口を公式サイトで確認できたのは154社でした。その内訳です。
| 応募窓口 | 社数 |
|---|---|
| 公式サイト・自社マイページのみ | 90社 |
| 公式サイトとマイナビ・リクナビの両方 | 51社 |
| マイナビ・リクナビのみ | 7社 |
| メール・電話など | 6社 |
| 人材紹介会社(エージェント) | 0社 |
90社は、公式サイトを開かないかぎり出てきません。就活サイトをいくら見比べても、この90社には届きません。
公式マイページの使い方は単純です。会社名を先に決めて、検索して採用ページを開き、応募資格の欄を読む。それだけです。登録だけなら1社5分で終わります。
締切は10月中旬に集中する
③エージェント型を使うなら
エージェント型の価値は求人数ではありません。落ちた理由がわかることです。独力の就活でいちばん消耗するのは、不採用通知に理由が書かれていないことなので、ここが実際の差になります。
既卒が対象に入っているサービス
第二新卒エージェントneo(ネオキャリア)——対象に「第二新卒・既卒・フリーター・中退・高卒」と明記。不採用の理由を企業から聞いて本人に共有する点を公表しています。
UZUZ既卒(ウズウズ)——既卒・フリーター専用のエージェント。離職率・労働時間・社会保険の有無などで紹介先に基準を設けていることを公表しています。
※アフィリエイト広告です。どちらも、この記事で挙げた大手183社の新卒枠には応募できません(公式マイページからの直接応募のみ)。①と併用する前提でご覧ください。
④就活塾は、紹介ではなく指導
就活塾は①〜③とは役割が違います。求人を紹介するのではなく、選考の受け方を教わる場所です。エントリーシートの添削や面接練習を繰り返し受けられます。
有料である点にご注意ください
ホワイトアカデミー(Avalon Consulting)——対象を「大学卒業後3年以内かつ正社員経験がない方」と明記しており、既卒本人が対象に入っています。社会人講師とマンツーマンで、添削と面接練習は回数無制限としています。
無料なのは相談会までで、指導そのものは有料です。カリキュラムを消化してもホワイト企業に1社も内定しなかった場合に、同社の返金規約に基づいて授業料が返金される制度があります(内定そのものを保証するものではありません)。費用と内容は相談会で確認してください。
※アフィリエイト広告です。無料のエージェント(③)で足りる方も多いので、まず③を試してから検討することをおすすめします。
組み合わせ方
この順番で使う
- 受けたい大手を10社決め、採用ページを月1回見る——ここは自分でやるしかない部分
- 同時にエージェントに1〜2社登録する——大手の結果を待つ間の選択肢を確保し、落ちた理由を聞ける状態にする
- 新卒ナビは補助として登録する——既卒可の求人が出ることがある
①だけだと締切に落ちたとき手持ちがゼロになり、③だけだと大手が視界から消えます。両方を並行させるのが、いちばん取りこぼしが少ない形です。
LINEでも相談できます
キソオテの公式LINEでは、「いま受けられる大手の枠」の情報をお送りしています。就活サイトには出てこない①の部分を、自分で追い続けなくて済みます。
よくある質問
就活サイトは何個登録すればいいですか
ナビ型は1つで足ります。大手の窓口はマイナビが57社、リクナビが5社なので、両方に登録しても増えるのは実質1社です。
エージェント型も1社か2社までにしてください。面談が1社あたり1時間かかるうえに、同じ話を何度もすることになります。数を増やすより、公式マイページを回る時間に使うほうが結果につながります。
新卒向けのサイトに既卒が登録しても大丈夫ですか
問題ありません。マイナビは既卒者向けの特集ページを用意していますし、既卒者の定義も公開しています。
ただし、サイトは卒業年ごとに分かれています。いま動いている年度と、1つ先の年度の両方を開いて見比べてください。企業が次の年度に切り替えていると、古い年度のサイトでは受付が止まって見えます。
サイトで「既卒可」と出ていれば応募できますか
一覧の表示だけでは判断できません。既卒に決まった定義はなく、中身は会社ごとに違います。
231社を調べると、就労経験を問わない会社が92社、正社員経験なしに限る会社が91社で、ほぼ同数でした。募集要項の応募資格まで開いて、就業経験と卒業年の2か所を読んでください。
有料のサービスを使う価値はありますか
エージェント型は無料です。採用した企業側が手数料を払う仕組みなので、応募する側に費用はかかりません。
有料なのは就活塾です。まず無料のエージェント型を試してから、それでも足りないと感じた場合に検討する順番をおすすめします。無料のもので足りるなら、お金を払う理由はありません。
まとめ
この記事の要点
- 大手183社の枠は就活サイトに出ない。受付中12枠のうち11枠が公式マイページのみ
- サービスは4種類あり、順位ではなく役割が違う
- ①企業の採用ページには代わりがない。大手を狙うなら必ず使う
- ③エージェントの価値は求人数ではなく、落ちた理由がわかること
- ④就活塾は有料。まず無料の③を試してから
- 職歴がないほうが、応募できる大手は2倍多い(183社 vs 92社)